えっ?去勢・避妊手術で寿命が延びる!?【 ロシアンブルー・ブリーダーズ 】

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えっ?去勢・避妊手術で寿命が延びる!?

■去勢・避妊手術は良いことばかり!

去勢・避妊手術と聞くと、ネコちゃんに子供ができないようにする
目的で行うというのが一般的な認識だと思います。

もちろん、望まれない繁殖を防ぐための一番の方法なのですが、
それ以外にも去勢・避妊手術には数多くのメリットがあります。


ここではそのメリットを、順を追って説明するようにしますね。


1.望まれない妊娠を予防することができる。

一番の効用は、望まれない妊娠を防ぐことができるというものです。
多頭飼いをしている場合や、外へ自由に出られるネコちゃんの場合、
あらかじめ対策を練っておかないと、いつの間にか妊娠していることがあるので、
要注意です。

特にネコは、交尾をした刺激で排卵をする「交尾排卵型」なので、
妊娠してしまう確率が極めて高く、注意が必要です。

一度は、愛猫に子供を産ませておきたいという方もよくいらっしゃるのですが、
正直、素人繁殖はおすすめできません。
出産は最悪、母体も死亡するリスクがあるということを理解しておいてください。

また、子猫を販売することができるのは、
動物取扱業登録を行ったブリーダーのみになります。

したがって、この登録をせずに子猫を販売した場合は、
動物愛護法違反として処分されます。

(ペットショップに持ち込んで販売した場合は、
そのペットショップも処分されることになります。)

子猫の行き先を探すのは、昔に比べ、非常に難しくなっています。

生まれてきてから行く先を探すようでは、子猫を不幸にさせるだけです。

思いつきで繁殖をさせるくらいでしたら、
去勢・避妊手術を行ったほうがその子のためになります。


2.発情期の問題行動の抑制につながる。

オスの場合、メスの発情期に誘発されて、甲高い大きな声で鳴いたり、
スプレー(尿によるマーキング)や、メスを巡っての
激しいケンカになることがあります。

去勢手術を行うことで、上記のような問題行動を抑制する効果がみられ、
縄張り意識や攻撃性も低下し、性格も穏やかになります。

ただし、去勢手術の時期が遅かったり、元々縄張り意識が強い性格の場合、
去勢手術をしても、スプレー行為はなくならないこともあるようです。

メスの場合もオスと同様に、発情期特有の鳴き声やスプレー行為を抑制し、
発情のストレスから解放されることで、精神的に落ち着いた猫になります。

また、普段は外にあまり興味のない完全室内飼いの猫でも、
発情期には異性を求めて、外に出たがることがあります。

交通事故に遭う危険性も伴いますし、交尾や喧嘩による怪我により、
ネコ免疫不全ウイルスやネコ白血病ウイルスなどに感染してしまう恐れも
ありますので、外へ飛び出してしまわないよう、注意が必要です。


3.ガンに対して予防効果がある。

猫の病気による死亡理由で、ここ数年、最も多いのは、ガンと腎不全です。
この2つの疾患だけで、なんと死亡原因の6割を超えていると言われています。

20年ほど前までは、感染症による死亡が最も多かったのですが、
最近の感染症死亡率は10%程度におちついてきました。

これは、完全室内飼いをされる飼い主さんが増えたことと、
感染症を予防するワクチンの接種が、一般化したためです。

感染症からガンへの死亡理由の変遷は、人間と全く同じ流れであるといえます。

人間の寿命が、戦後、長寿化したのと同じように、
猫の寿命も一昔前は7・8年だったのが、
今は15年以上が当たり前と延びてきました。

その理由として、高品質のフードやサプリメントの普及、
生活環境の改善、ワクチンの一般化、
すぐに獣医に出向く傾向が強まったことなどがあげられます。

つまり、猫が、『家族の一員』として
大切に扱われるようになった結果だといえるでしょう。

その死亡理由上位のガンにかかれば、猫も人間と同じで対処の仕様がありません。

しかし、去勢・避妊手術によりガンにかかる確率が間違いなく軽減します。

高齢になると、生殖器や乳腺にガンが発生する可能性が高くなり、
特にメス猫の場合、乳腺に出来た腫瘍の80%以上が悪性であると言われています。

この生殖器・乳腺のガンは、初年度の発情期を迎える前に、
去勢・避妊手術を行うことにより、発病する確率を大幅に減らすことができることが、
最近の研究でわかっています。

つまり、死亡理由の一番目の、ガンのリスクが減ることにより、統計的に
去勢・避妊手術をした猫は、していない猫よりも長生きという結果が出ているのです。

また、上記でも少し述べた「ネコ白血病ウイルス」に感染していると、
悪性リンパ腫の発症率が大幅に高くなるとされています。

直接的な予防方法ではありませんが、
去勢・避妊手術で他の猫との接触機会を減らすことにより
悪性リンパ腫が発症してしまうリスクを下げることが出来るのです。

ガンにかかると、高額の治療費がかかり、
苦しむのを見て大切な家族を失うことになります。

大切な家族に長生きして欲しい場合は、
去勢・避妊手術を検討する価値はあるといえるでしょう。


■去勢・避妊手術に問題点ってあるの?

これだけ見ていくと、いいことずくめなのですが、
問題点をひとつあげるとすると、

「猫は自然のままが一番、性を奪うのは残酷なこと!動物虐待だっ!」

と言う意見があるのも事実です。

しかし、繁殖を望まない場合、完全に異性との接触を遮断できたとしても、
その自然の本能、発情や生殖、メスを追うオスの本能、 習性までは抑えることができません。

これらを人間の都合で我慢させることは、
猫にかなりのストレスを与えることになります。

この問題は、考え方しだいだと思います。

私自身は去勢・避妊手術によって猫の感じるストレスが減少し、
健康に長生きできるのなら、それは決して動物虐待なんかではないと考えます。

猫は人間環境に深く溶け込んでいます。人間には人間のルールがあるのです。

そのルールを猫にも一部守ってもらうのが動物虐待だというのなら、
人間は猫を飼うべきではないということになるのではないでしょうか??

あなたは、この問題どう考えますか?


■いつ頃すれば良いのか、また費用は?

時期的には最初の発情期が訪れる前の生後6ヵ月から8ヵ月頃がおすすめです。

ただし、猫種によっては、最初の発情期が訪れる時期が異なりますので、
手術の時期は、成長を見ながら獣医師さんと相談してみてくださいね。

昔は危険なども伴っていたのですが、
今は技術も進歩し安全面でほとんど心配はありません。

また、費用は オスの去勢手術なら15,000円~20,000円でその日に退院が可能です。

メスの場合は、おなかを切ることになるため手術後に3日間程度の入院が必要となり、
手術費・入院費合計すると 45,000円~50,000円 ほどです。

しかし、様々の効用を考えると割安であり、繁殖を望まないのであれば、
愛する子猫に長生きしてもらうためにもぜひやっておいたほうがいいのではと思います。

また、市町村によっては獣医師会と協力して助成金制度を設けている場合があります。

だいたい去勢・避妊手術で2,000円~8,000円の補助といったところでしょうか。
金額は市町村によってまちまちです。

ぜひ一度お住まいの市町村に問い合わせてみてください。


■去勢・避妊手術による効果のまとめ

■ オス猫 去勢手術による効果

・健康面での効果 感染症やケガの予防、精巣腫瘍など生殖器の病気の予防
・行動・性格面での効果 縄張り意識や攻撃性が低下し、性格が穏やかになる
・発情期特有の鳴き声、スプレーを抑制することができる
・メスを求めての放浪やオス同士のケンカに巻き込まれる心配が減る


■ メス猫 避妊手術による効果 

・健康面での効果 望まない妊娠を防ぐことができる。
・乳腺腫瘍、卵巣腫瘍など生殖器の病気の予防、感染症の予防
・行動・性格面での効果 発情のストレスやわずらわしさから解消される
・発情期特有の鳴き声、スプレーを抑制することができる
・オス猫が集まってこなくなる。


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